ブレインストーミングをより効果的に行うアプローチ


漫画を描こうと描こうと思うと描けなくなります。(挨拶)


そんなわけで
ハーバードビジネスレビュー8月号に載っていた
ブレーンストーミングに関する
次の記事がおもしろかったのでメモ

マッキンゼーブレーンストーミング術」

(ケビン・P・コイン、パトリシア・ゴーマン・クロフォード、
ルネ・ダイ、鈴木英介/訳)



こちらの記事は、一般的なブレーンストーミング
斬新なアイデアが生まれてくることがほとんどない
ことを指摘した上で


   ・制約があるからこそ創造性は高まる


ということを前提にしかるべき制約を設ける、
つまり適切な質問をすることで人々の心の中に
新たな枠組みを作りだし、アイディアをだしてもらう
ということだそうです。
もちろん質問だけだはなく、ブレーンストーミング
成功させる環境等についても述べています。


そして、上記で述べた適切な質問として


  "製品開発をめぐる21の質問"


というのがあるのですが
ハーバードビジネスレビュー8月号 59P)
そこでは6つのカテゴリに計21の質問をあげています。
以下その6つのカテゴリです。

・平均像と異なる購買者とユーザーを特定する
・予想外の成功をみつける
・自社のビジネスの境界の外側に注目する
・足かせになっている制約を検証する
・完璧な状態を想像する
・プロセスと製品の前提条件を見直す
(21つの質問内容は雑誌でご確認ください。)

そのようななかで、各領域の商品に共通して
優れた洞察を引き出すことができる
質問の一つとして、次をあげられています。

「当社の製品を購入または使用するにあたって、
消費者が知らずしらずのうちに強いられている問題のなかで
最大の障害になっているものはなにか」


これって製品をつくるだけじゃなくて
結構広範なことに役立つんじゃと思ったり。


例えば私が「どんな漫画を描こう」と考えた
ときには

自分の描いた漫画を読むにあたって、読者が知らずしらずの
うちに強いられている問題のなかで最大の障害になっている
ものはなにか


という質問に置き換えたりできるのではないでしょうか。
多分に読者視点的な漫画作成のアプローチにも
思えますが、このような観点で考えたりするのも
新鮮だなー、と思ったり。


とにかくこの記事は
「アイディアがでない、ブレストしなきゃ」
といって、ブレーンストーミングの定石にのっとって
無批判で自由にアイディアを出すだけでは
良いアイディアが生まれない方(特に私)に
「制約があるから創造性が高まる」
という考え方にズシンときました。
早速活用していきたいですね。