ジェネオンが債務超過だったりする件

といっても電通の100%子会社なので
今すぐどうこうなるわけではありません。
そこのところ、よくご留意ください。(挨拶)


先日、GONZOが結構大変だというエントリーを書きましたが
やっぱりアニメ業界は大変なようです。
官報を眺めていたら、たまたま
ジェネオンエンタテイメントの決算公告が載っていた
平成20年7月4日 号外146号 143ページ
ので読んでみたのですが、かなり業績が厳しかったのでメモ。
(なお↑の決算公告のページは無料版だと1週間分しか見れないのでもう少しで消えます。)


内容を抜粋すれば次のような状況です。

第29期(単位百万円)
貸借対照表
【資産】
   流動資産 10,813
   固定資産 582
  <資産合計 11,395>
【負債及び純資産】
 ・負債
   流動負債12,311
   固定負債60
  (負債合計 12,372)
 ・純資産
   資本金3,600
   利益剰余金△4,577
   (純資産合計△976)
  <負債・純資産合計11,395>

損益計算書 
   売上高28,920
   売上総利益4,529
   営業利益△1,510
   経常利益△1,619
   税引前当期純利益△1,623
   当期純利益△1,584


パッと見てわかるのは、債務超過(「資産」の合計金額よりも「負債」の金額が大きい)
であるということです。まあGONZOと同じ状態です。
独立の会社でしたら本当に大騒ぎな感じだと思います。
また深刻なのは本業のもうけを示す営業利益ベースでも15億円の赤字を計上していることです。
なお前年比では売上高は拡大しているということなんですが、
これだけ赤出すということはなんかあったんですかね?


また、別会社ですが北米で展開しているジェネオンUSAも北米アニメから撤退、
海外へのキラーコンテンツと一時期騒がれていたアニメは
先般のGONZOの状況等を鑑みても既にその輝きを失っている、
といってもいいのかもしれません。


そして国内でも、ここずっとアニメ業界は厳しい厳しいと言われ続けてきた
一方でなんとかうまくやってきていたように思います。
しかしやはりそんな時代は終わりつつあるのかなー、と
この公告を眺めながら思うのでした。