ボンズのアニメーター情報流出と個人情報の保護
(7/6 21:00 追記が記事の最後にあります。)
アニメ業界的にはちょっと前にあったAICの情報流出事件以来の
大事ではないでしょうか。
■ボンズのアニメーターランク表らしきものが流出? 戦犯・会社の癌ほか(日刊スレッドガイド)
まあ、ボンズに関係のあるアニメーターさんの評価をしてるということですが、
真偽のほどはわかりませんが、住所・電話番号まで載っているみたいですね。
そして作られた内容から推測するに会社の公式な人事資料というよりも
スタッフの誰かが個人的に作った資料の色彩が強いみたいですが。
(直接ファイルを見たわけでなく、スレの内容等からの推測です)
まあこのような個人情報の流出事故は珍しくなく
よく見かけるような気がしますが、今回改めて感じたのは
『結局個人情報保護法って何だったんだろうなあ』ということです。
2005年4月の個人情報保護法の施行前には、
やれ「アクセスコントロール」がどうとか「ファイルの暗号化」だとかで
多大なコストを費やした企業も多かったのではないでしょうか。
当時の私も若干それに巻き込まれ、規程類の整備や説明資料作成に
追われたことを思い出します。
しかし大きなコストを払って「ログ管理」や「ファイルの暗号化」をしても
社員が手作りでこのような資料を作ってしまえば管理は大変むずかしくなります。
そして一旦情報流出が起きればそれを防ぐためにまたコストをかけなければいけない。
また、訴訟による損害賠償請求の可能性もあります。
コンプライアンスを守る、ということは理解しているつもりですが、
最近話題の内部統制といい、今回のような事例で情報が流出したりすると
「本当にこんな対策で真に効果がでるのか?、この仕事は無駄ではないか?」と
いつも疑問が頭をよぎってしまします…。
まあ、それでも法律ですから対応しないといけないのですが。
ところで、この記事を書くにあたり、
日経BPのSAFETY JAPANの記事を見ていたら、
カプコンの個人情報対策の資料が紹介されていて、
ストリートファイターの春麗がノーパソを電車で広げてるのを
ベガとバイソンがそれを覗いている絵があってちょっと笑ったのは秘密です。
(画像はコチラ、記事自体はコチラ)